「見た目」が若いと、脳も体も若返る

ホルモンや先頭葉というのは、心のありように大きく左右される。

心がうきうきしていたらホルモンや先頭葉も活発になるが、どよんと気分が沈んでいたら、ホルモンや先頭葉まで停滞していしまうものである。

そして、この心というものだが、今主流になっている心理学の考え方は、人の心のありようは内側から湧き出てくるものではなく、外側から規定さえるというものである。

わかりやすく言うと、たとえば学校に制服がある場合、私服の学校よりも、「自分は〇〇学校の生徒だ」という所属意識があらわれやすいし、それにふさわしい行動を取ろうとする。要は、行動によって人間の心のありようは変わるということである。

ということは、こころがうきうきするような行動をとれば、自然と脳や体の調子もよくなるわけだ。

「見た目」をよくするのもそういった行動のひとつで、お洒落をして街に出かけるだけでも、なんとなく心が浮き立つような経験をするのはよくあることだと思う。

少し若めの恰好をしていると、心から自ら「おじさん」と規定されてしまう。

すると不思議なことに、体型までずんぐりむっくりしてきたり、肌がくすんできたり、姿勢や仕草、表情などが中年かしていきたりするのだ。

「形から入る」などという言葉があるが、老化予防はまさにそれだ。服装、趣味、美容、何でもよいが、形からでも若返れば、心、脳、体も一緒になって若返ってくれるのである。

以前、あるテレビ番組で美魔女の特集をしているのを観たことがある。そのとき登場した女性は、家中にカーペットを敷き詰めて、家の中でもハイヒールを履いて生活できるようにしていた。

彼女は脚線美を維持するためにそのような努力をしていたわけだが、風貌や仕草が驚くほど若々しかった。40代だそうだが、20代の女性と変わらないほどにみえたくらいだ。

ハイヒールを履くと、スタイルが見えるから好きだという女性は多い。他者を意識した見た目の変化によって、女性の気分が上がるわけだ。それによって「女スイッチが入る」というような意見も耳にする。

もしかすると、その美魔女の彼女の若さには、ただ筋肉を鍛えて脚線美を守るだけでなく、ハイヒールによる「女スイッチ」効果も影響しているのかもしれない。

家のなかでハイヒールを履くところまでまねすることはないと思うが、若いところのようなお洒落心を取り戻すのは、老化予防という点でぜひおすすめしたいことだ。